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500人なわとびプロジェクト  2012.09.08 - 2013.04.13




nawatobi500 by HIDARIMAWALI
映像:飯田将茂
音楽:林文彦

このプロジェクトは、私が様々な場所でいろんな人に声をかけて、その場で縄跳びを跳んでいただき、その様子を撮影して、一人につき0.5秒、500人分を繋いで映像作品を作るというものである。500という数字は、私の地元、川越の喜多院にある「五百羅漢」という仏像群の数に掛けて、仏道修行のように行脚したいという思いから設定した。プロジェクトの目的は、出会いによる心身の解きほぐし、或いは健康のため。私は世の中にはびこる様々な凝りを解消すべく、縄跳びがもたらす絶対的な軽やかさを信じて歩いて回った。
心身を解きほぐすリズミカルな運動として、縄跳びはシンプルだし見た目にも軽やかで気分がいい。跳んでいただいた方々も、最初は戸惑いや疑いこそあったが、結果として楽しそうに跳んでくれた。そんな時は、その人の生活をくすぐったかのような快感とともに、この運動が何かしらの救済や癒しになっているのではと、仏道修行のイメージに重ねて期待した。
実に様々な人が跳んでくれた。 昔を懐かしがりながら跳んだ人、酔っぱらいながら跳んだ人、笑いが止まらなくなった人、なかなか跳べず泣き出す女の子、縄跳びを奪ってそのまま走り去る小学生、この人を放っておけないと言って跳んでくれた中学生、堅気じゃないと言いながらハヤブサを披露してくれた男性、偶然にも私の弟の同級生とも知り合って、夜は飲んだりなんかした。完成した作品は、そんな出会いの連続をドキュメンタリーとしても記録している。0.5秒の間に聞こえる断片的な声の数々は、500人分の出会いの軌跡となるだろう。回転する縄の一瞬一瞬のうちに垣間見える笑顔から、縄跳び一本で生まれた様々な出会いを想像してほしい。




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